戦闘中の時間経過
FF5での戦闘システムはATB(アクティブタイムバトル)というもので、時間の概念があります。
時間の経過を示すものとして一番わかりやすいのがATBゲージです。
ATBゲージの値はすばやさと装備の重さによって初期値が決定され、時間経過とともにこの値が減少し、0になるとコマンド入力が可能になります。

パラメータがゲージとして表示されている、数字として表示されている、という違いはありますが、死の宣告と同じようなものだと考えるとわかりやすいと思います。
死の宣告以外にも、時間経過が影響する状態異常にはそれぞれパラメータがあります。

■毒・老化・リジェネ・歌う状態
時間経過とともにパラメータが減少し、0になった時点で特別な効果が現れます。その後はATBゲージと同じように初期値に戻りループします。

■ストップ・リフレク・沈黙・スリップ・麻痺
異常を受けると同時に初期値が設定されます。このパラメータは時間経過とともに減少し、0になると異常から回復します。

これらの他にコマンド入力受付時間(詳細は後述)、スリップ状態でのHP減少も時間経過が影響しています。

ATBゲージの長さ
ATBゲージの初期値は[120−すばやさ+装備の重さ÷8]として算出することができます。
この値が2フレーム(1フレーム=1/60秒)毎に1ずつ減少し、0になった時点でコマンド入力が可能になります。状態異常の効果時間はこちらをご覧ください。

先制攻撃時は全モンスターのATBに+90の補正が、バックアタック時はパーティキャラ全員に+90の補正がそれぞれつきます。さらに戦闘開始時は敵味方中最も素早いキャラのATBゲージが0の状態で始まるので、敵味方全員にそのキャラの初期値分のマイナス補正がつきます。
「まさむね」を装備しているキャラがいる場合は「まさむね」装備者のATBが0の状態で戦闘開始になり、マイナス補正は本来最初に行動するはずだったキャラの初期値−1になります(つまり本来最初に行動するはずだったキャラはATBが1の状態で戦闘開始になります)。

コマンド実行までの時間
コマンド入力してから実行するまでに微妙なタイムラグがあります。このタイムラグを便宜上「コマンド実行待ち時間」と呼称することにします。
コマンド実行待ち時間中はATBゲージが満タンで表示されていますが、実際にはATBゲージの値が一定量増え、時間経過によってATBゲージの値が再び0になった時点でコマンドを実行できるようになります。
各コマンドの実待ち行時間をまとめてみました。

コマンド名 実行待ち時間 コマンド名 実行待ち時間
!ジャンプ 10 !いあいぬき 60
!ねらう 5 !しらべる 5
!みやぶる 5 !ちゆ 5
!そせい 5 !ものまね 5
エリクサー 10 おとめのキッス 20
せいすい 10 うちでのこづち 20

この表にないコマンドの実行待ち時間は全て1になります。
ATBゲージの値が1減少するのに2フレームかかるので「!いあいぬき」の場合はコマンド入力してから実行するまでに120フレームかかることになります。
「!ものまね」はコマンド実行待ち時間が一律で5になり「!いあいぬき」等も素早く実行できます。

「!ためる」「!ジャンプ」はコマンド実行待ち時間だけでなく、実行してから攻撃できるまでさらに時間がかかります。
攻撃するまでの時間は「!ためる」が60(120フレーム)、「!ジャンプ」は80(160フレーム)かかります。
いずれもATBゲージのパラメータで扱われているものなのでヘイストで半減、スロウで倍化します。

バトルスピード
パーティキャラがコマンドを入力する際、敵味方のATBゲージと各異常のパラメータの減少が一時的に止まります。この止まっている時間を便宜上「コマンド入力受付時間」と呼称することにします。
コンフィングのスピードという項目はコマンド入力受付時間の長さと、スリップ状態の時に受けるダメージの周期(効果時間の長さではありません)に影響します。

スピード 受付時間 スリップ
1 0 8
2 15 8
3 30 8
4 60 8
5 120 4
6 240 4

この表は全てフレーム単位です。
デフォルトのスピード3の時はコマンド入力時間が30フレームで、スリップ状態の時は8フレーム毎にHPが1減少する、ということになります。
他の部分にも影響しているかもしれませんが、現在のところわかっているのはこの2点のみです。

時間経過を止める
戦闘中は常に時間が過ぎていきますが、経過する時間を止めることも出来ます。

■スタートボタンを押してポーズをかける
■メニューを開く(バトルモードがウェイトの場合のみ)
■メッセージ表示中
■パーティーキャラ、モンスターの行動エフェクト中

戦闘中の時間経過自体を止める方法は以上のものだけになります。
特にポーズ中は、戦闘中の時間経過だけでなくゲームそのものの時間が止まり、プレイ時間が延びません。

前述のコマンド入力待ち時間や時空魔法「クイック」はあくまでATBゲージと各異常パラメータの減少を止めるだけで、戦闘中の時間経過自体を止めるものではありません。
コマンド入力時間待ち中や、「クイック」の効果中でもスリップダメージを受け続けるのはこのためで、スリップの効果時間を示すパラメータは止まっているのに、戦闘中の時間は過ぎていくせいで起きる現象です。

時空魔法
時空魔法には、名前の通り戦闘中の時間経過に影響する効果を持つものが多数あります。
魔法ページでも解説していますが、ここでより詳しく紹介したいと思います。

■スピード
バトルスピードを5にします。バトルスピードが6の時に使用しても同様です。

■スロウ・ヘイスト
ATBゲージと各異常の時間経過を示すパラメータがスロウは2倍に、ヘイストは1/2になります。
スロウ、ヘイスト効果を持つ攻撃を受けた時は各パラメータが変動しますが、回復時にはパラメータの変動はありません。

■ストップ
効果中ストップ以外の各異常とATBゲージのパラメータ減少が止まります。
スロウ、ヘイストと同様に回復後にパラメータが変動しないので、麻痺等と違い回復後にATBゲージが初期値まで戻ることもありません。

■クイック
使用者が2回コマンド入力をするまでの間、使用者以外のATBゲージと各異常の時間経過を示すパラメータの減少が止まります。
前述のコマンド入力待ち時間が延々と続くようなものと考えればわかりやすいです。